オランダのマリファナ事情から、日本の矛盾を考えた
アムステルダムはマリファナの街??
2019年のゴールデンウィークは10連休でした。またとないチャンスを利用してオランダ、ベルギー、フランスの3か国を旅行しました。
オランダ・アムステルダムは花市場やキューケンホフ公園などの花や運河の都として美しく有名な街ですが、実はそれ以外にも違った側面がある街です。
アムステルダム(オランダ)は、マリファナ(大麻)が合法な国です。マリファナを売っている場所がいたるところにあるのですが、【Coffee Shop】と看板のあるお店は、マリファナを買えて、店内で吸うこともできるようです。
コーヒーショップ
日本での【カフェ】だと思って入店してしまうと、マリファナを売っているのでびっくりしてしまいます。店内ではもちろんマリファナを吸っている人もいるので日本人が知らずに【Coffee Shop】に入店してしまわないように注意しましょう。
※オランダはマリファナが合法ですが、日本人がマリファナ合法国でマリファナを吸うのは違法になります!!
また、マリファナはタバコのように吸うだけではなく、お菓子として販売もされています。上の写真はマリファナ入りのクッキーです。普通のマカロンやワッフルと同じショーケースの中に入っているのだから、知らないで買ってしまいそうですね。
マリファナ入りのお菓子は【CANNABIS】と記載され、葉っぱのマークが描かれていますので、アムステルダムを散策するときは、ショーウインドウの中から探してみてください。
マリファナとタバコ・酒は何が違うの?
マリファナ、コカイン、覚せい剤など、日本では危険ドラッグとして使用を固く禁止されているのに、こんなにオープンにマリファナを売っていることに驚きます。こんなに普通に売ってて(使用もしてるでしょう)大丈夫なの??と疑問に思ったので、マリファナの危険性機につて調べてみました。
すると意外なことに、マリファナより酒やタバコの方が体に悪そうなデータがいくつも集まりました。
【 依存度 】マリファナ < 酒 < タバコ
【 覚醒度 】タバコ < マリファナ < 酒
【 陶酔度 】タバコ < マリファナ < 酒
意外なことに健康面と依存度はマリファナが最も低いようです。ただ、タバコよりタールの量が4倍多いようなので、それだけ肺がんなどになる危険性は高いでしょう。
お酒はOKマリファナはNGの矛盾点
日本でお酒は20歳以上になれば誰でも飲むことができます。
しかし、お酒を一気飲みしたことによる急性アルコール中毒での死亡や、お酒に酔った喧嘩、殺人、飲酒運転などの事件が無くなることはありません。『節度を持ってお酒を楽しみましょう』とは言いますが、節度を持てないがために命を落とす事例は数多くあります。
では、『節度を持ってマリファナを楽しみましょう』はなぜNGなのでしょう?上のデータからは、マリファナはお酒やタバコと比べても害が少なそうですが、、、
お酒は節度を持って楽しめばOK、でもたまにはお酒がらみの殺人や交通事故もあるよね。と認めているのに、マリファナは一発アウト!!という点に矛盾を感じてしまいました。
世界はマリファナ合法化の流れ
2018年、カナダでマリファナが合法となりました。また、2019年にはグアムが合法化されました。それ以前にもアメリカのワシントン州やコロラド州、オランダ、オーストラリアなどがマリファナを合法としています。
世界では合法化が進んでいるように思われますが、その理由は2つあるのではないでしょうか。
①酒やタバコ程度(以下)の健康被害、社会的害しかないことが判明した。
②マリファナを違法のままにすると、闇ルートからの調達となり、暴力団やマフィアの資金源となってしまう。
①は先ほど述べたとおりですが、②のマリファナを資金源としている裏社会の組織に資金が流れることを阻止したいという考えもあるのではないでしょうか。マリファナを合法化すれば、そこにビジネスが生まれます。表のビジネスとして資金の流れを作ることで反社会的組織への資金流入を防ぐことにつながります。
今後、ほかの国や地域でも合法化が進んでいくのではないでしょうか。アメリカやEU各国が先頭を切って合法化しているのだから。